「どもり」ゆえに、
日々の社会生活でも支障をきたしている方にとっては、
「どもり」は、一刻も早く治したい気持ちで
いっぱいなのではないでしょうか。

 

 

では、医療機関、病院へ相談する場合は、
何科で診察してもらうことができるのでしょうか。

 

 

「どもり」は病院の何科で診察してもらえるのか?

 

 

「どもり」の治療が受けられる病院の診療科は……、

 

「どもり」のパターンや症状にもよりますが、
一般的には、

 

・耳鼻咽喉科

 

・リハビリテーション科

 

・心療内科

 

・精神内科

 

へ受診が可能です。

 

 

なお、小学生や中学生ならば、
学校で子どものさまざまな障害や困難に合わせた
支援を行う通級指導教室や特別支援学級が設置されています。

 

また、「どもり」を対象にした「ことばの教室」といった施設もあります。

 

 

 

では、大人の場合、
病院の、どの科で治療を受けるべきか?

 

「どもり」の大人 は病院の何科で受診すべきか?

 

 

現実問題、
「どもり」には個人差があるので、何科で受診すべきかは
即答できないのが現状です。

 

 

なぜなら、
「どもり」には発達性吃音と獲得性吃音があり
それぞれの、病の原因が異なるゆえに
受診すべき医療機関も違ってきます。

 

 

それに、現在では「どもり」の治療については、
様々な治療方法があるのですが、
これが定番という決まった治療法がないのも事実なのです。

 

 

よって、あなたの希望通りに改善できる
医療機関に出会うには、それなりのリサーチが必要です。

 

 

 

診療科のそれぞれの特長

 

「どもり」で診療してもらえる科について、
おもな特長を紹介します。

 

まずは、耳鼻咽喉科です。
この科は、名のとおり、喉やつまりの発生の問題をおもに取り扱う科です。

 

言葉の訓練などを専門に取り扱う言語聴覚士という、
専門家もいるところがあります。

 

ただし、全ての耳鼻咽喉科に言語聴覚士が
いるわけではありませんので、
そこは、事前に確認して受診すべきです。

 

 

次に、

 

リハビリテーション科です。

 

ここは、病気やケガによって何らかの障害をもった患者に対して、
医学的な治療や治療的訓練を実施し、失われた機能の回復をうながす。

 

また、残された能力を最大限に引きのばすし、機能改善を支えて、
日常生活が送れるように即した治療を行う診療科です。

 

一般的なリハビリテーション科には、
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が所属しています。

 

 

この中で、とくに言語聴覚士は、
失語症や言語発達遅滞、聴覚障害、
声や発音の障害(音声障害や構音障害)などを対象に治療しています。

 

 

最後に、「どもり」の原因が精神の影響がもっとも大きいようなら
精神科か心療内科です。

 

 

獲得性吃音の中でも、心因性吃音であれば、
精神科か心療内科への受診がいいでしょう。

 

 

精神科と心療内科の違いをご存知ですか?

 

ところで、精神科と心療内科はどう違うのか?
ですが……。

 

うつ病や統合失調症のような、
脳の病気によって発症したものを治療するのが精神科です。

 

 

一方、心療内科では、ストレスなどによってあらわれてきた
身体的な症状を治療するのが特長です。

 

 

どもりの場合、おおむねどちらでも構いませんが、
上記の原因にあった治療をしてくれる
診療科を受診するようにしてください。

 

 

 

残念なお知らせ!

 

ただ、病院選びで注意すべき点があります。

 

それは、すべての医師や言語聴覚士が、
必ずしも、「どもり」について熟知しているわけでない!
ということです。

 

と、

 

いうのも
日本では、「どもり」というのは、医学分野はもとより
言語聴覚士が受け持つ範囲に入っていないという傾向があります。

 

つまり、日本では、残念ながら
「どもり」に対しての医学的な取り組みが、まだまだ遅れています。

 

 

 

ですから、何科ばかりにこだわる前に、
病院が「どもり」に対して、しっかりと取り組んでいる
信頼できる医療関係者がいて実績があるかどうかを
事前にチェックして相談すること重要です。

 

もし、どうしても身近にそのような病院がみあたらないというなら、
下記の事例を参考にしてはどうでしょうか。
気になる方は、一度ご覧ください。